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研究開発グループのメンバーもメンターとして参画し、学生と関わってきた金沢美術工芸大学の産学連携プロジェクトVisionary Thinking「これからの移動2035」。今年の授業では、デザイナーだけではなく、技術を専門とする若手の研究者も参画して学生に技術面でのインプットを試みました。研究者を入れた狙いや入ったことで起きた変化、そして研究者ならではの視点について、金沢美術工芸大学 デザイン科 製品デザイン専攻の河崎圭吾教授と、研究開発グループの制御・ロボティクスイノベーションセンタ 自動運転研究部長 髙橋絢也、電動化イノベーションセンタ モビリティドライブ研究部長 高橋暁史、社会イノベーション協創センタ 主管デザイン長 丸山幸伸の4人で語りあいます。
高橋暁史は、モーター、インバーター、ブレーキを一体化してホイールに搭載したインホイールモーターを、髙橋絢也は自動運転を研究していますが、Z世代が考える「これからの移動2035」の提案から、それぞれが自身の研究領域に対して得た、新たな気づきを語ります。

[Vol.1]個人が強い意志を持って未来を切り開くために
[Vol.2]デザイナーの関わりで学生がどう成長したか
[Vol.3]学生の展示に見るプロジェクトの成果と意義
[Vol.4]学生に技術をインプットした狙いと研究者の視点
[Vol.5]デザインと技術を編み込む仕掛け

※この記事は、2022年9月に石川県金沢市で実施されたVisionary Thinking展の会場と、リモートでの2回にわたる取材の内容をまとめて構成しています。

画像: Visionary Thinking展には一般の方も来場し、新しい移動の体験の提案に興味深く見入った

Visionary Thinking展には一般の方も来場し、新しい移動の体験の提案に興味深く見入った

移動をテーマにした理由

丸山:
Visionary Thinkingのプロジェクトでは日立がメンターとして参加したチームの学生が、2つの非常に面白い提案をしてくれました。日立グループでは自動車部品も扱っていますが、モビリティ自体を開発しているわけではありません。日々悩みながら技術を研究開発している高橋暁史、髙橋絢也と一緒に、学生の成果を楽しみたいと思います。

まずは河崎先生から、なぜ今回のテーマがモビリティだったのかを教えてください。

画像: 研究者からみたVisionary Thinking「これからの移動2035」を語り合う

研究者からみたVisionary Thinking「これからの移動2035」を語り合う

河崎さん:
今年のテーマを「これからの移動2035」とした理由は、いまの社会を取り巻く大きな課題が「持続可能性」と「ウェルビーイング」にあると考え、この二つに大きく「移動」が関わっていると気づいたからです。

いまの近代社会や人を創り上げた大きな要素は、モビリティとインターネットの出現だと思います。人、食糧、物資、エネルギーの移動と循環はどこまでも進み世界規模での人口の急激な増加を支えてきました。また、人がこの地球上で最強になり得た理由は、知の循環にあると思います。アフリカの森でフルーツ争奪戦に負けて、フロンティアを求めて世界中に移動し定住後、それぞれの村を行き来することで知の循環が始まった。その後モビリティの出現がそれを加速させ、やがてインターネットの出現により世界中の知の循環を瞬時におこなえるようになりました。この知の循環こそが科学技術の発展を促し、人を最強にしてきました。

モビリティによる人やモノの移動(循環)と、インターネットによる人や機械の知の移動(循環)が人を創り、人間とこの社会をデザインしてきたとも言えます。

この物理的な移動と非物理的な移動のこれからを考察し、持続可能でウェルビーイングな社会ビジョンにつなげようと考え、テーマを「これからの移動2035」としました。

2035年は、日本で65歳以上の人口が3人に1人の超・超高齢化社会に突入する年であり、2021年1月の施政方針演説での「2035年までに新車販売で電動車100%を実現する」という発表が大きな話題になったことからターゲットに据えました。

バーチャルとリアルの双方で新しい社会インフラの開発に取り組む日立さんにとっても、「移動」は要(かなめ)になるのではないでしょうか。

画像: Visionary Thinking展では、「移動」をテーマとした学生たちの作品が並んだ

Visionary Thinking展では、「移動」をテーマとした学生たちの作品が並んだ

丸山:
時代の変化の裏には必ず移動があり、今回はモビリティという移動の媒体やデバイスにとどまらず、移動そのものをテーマにしたのがポイントだったということですね。今回、「移動」をテーマに学生と向き合ったわけですが、2人はどう思いましたか。

高橋暁史:
学生さんが、プレゼンの際に「いまはメタバースが広がっているけれど、最終的には移動が残るのではないか」と言っていましたが、僕も全く同じだと思うんです。空間がバーチャルにつながればいいわけではなく、やっぱり人間の本能として「移動する」という概念が刷り込まれているのでしょうね。

スウェーデンの脳科学者が言っていましたが、人間の脳は縄文時代から大きさも中身もあまり変わってないそうです。テクノロジーはすごく進化しているけれど人間の脳自体は変わっておらず、農耕生活が始まり、定住するようになっても、狩猟生活の時代に当たり前だった移動の本能がDNAとしても残っていると。現代ではじっとしていられない子どもは行儀が悪いとみなされたりしますが、それも人間の本能なんですよね。

そういう意味でも移動はやはり本質的に存続していくもので、それが自動車から何か新しい次のものになるというフェーズなのかと思いました。それを理系で電気オタクの私が美大生と一緒に考えるというのは非常に不思議でしたけどね。

画像: 移動とは何か。鼎談は今回のプロジェクトのテーマでもある移動についてあらためて掘り下げるところから始まった。

移動とは何か。鼎談は今回のプロジェクトのテーマでもある移動についてあらためて掘り下げるところから始まった。

髙橋絢也:
私は自動運転を担当するようになってから、「そもそもなぜ移動が必要なのか」という問いにずっと取り組んできました。人が移動する世界、しない世界、モノが移動する世界、しない世界と4象限に区切って分類してみると、人とモノが移動しない世界って映画「マトリックス」のような世界だと思うんですね。人とモノが移動するとなるといまの世界の延長になるし、人は移動しないけどモノだけが移動するとなると、コロナ禍で進んだ人のところにモノが渡っていくような世界になります。

分類しながら、それぞれどういう未来を描けるか考えていましたが、「マトリックス」のような世界は、どこか暗い未来を描いていたんですよね。一方でコロナ禍であってもやはり移動してリアルな体験を得たいという欲求もあり、移動のある世界には明るい雰囲気がありました。そんな中で我々はどうすればいいのか考えている最中だったので、今回はいい体験ができたと思います。我々にはない発想がいろいろ出ていたので、非常に良かったですね。

デザイナーに加え、若手の技術系研究者を送り込んだ狙いとは

丸山:
2人にはそれぞれの部署から若手の技術系研究者を送り込んでもらい、リモートで技術に関するレクチャーをしてもらいました。Visionary Thinkingは3年続いていますが、技術のインプットをしたのは初めてだったのではないでしょうか。

これまではずっとデザイナーがメンターをしていて、プロのデザイナーとデザイナーの卵が膝を突き合わせながら議論をすることが非常に大事だと感じる一方で、それだけだと未来の話を現実に着地させるのがどうしても難しいと感じていました。

学生のアイデアを地に足がついた議論に持っていくことが僕の今回のチャレンジだったのですが、2人の力を借りて、学生が萎縮しないように若手の研究者に入ってもらったことで、いい刺激が与えられたかなと思っています。先生はどう思いましたか。

河崎さん:
他の学生も一緒に入ってその録画を見せていただきましたが、いろいろと絵に描いた餅がある中で、それを実装させなきゃいけないんだよ、と理解した上で発想することが非常に深い体験になりました。良いモノ作りの一つのパターンが学べたと思います。ありがとうございました。

丸山:
そうは言いながらも「言うは易し」だとも感じました。プロジェクトの初期段階で、技術情報をインプットしても、人の価値観をベースにしたアイデアを出しているうちにすっかり忘れてしまうんですよね。当然学生にとっては初めて聞く技術の話ではありますが、実は南野や永井のようなプロのデザイナーになると、技術トレンドを頭の片隅に置きながら、人の価値観をベースにした未来洞察を掛け合わせることができる。そこがデザインバックグラウンドを持つ私たちにとって、真骨頂なんです。それを体験させたいというのも実は裏テーマでした。

画像: 技術者と学生を関わらせるタイミングや関わり方の狙いについて語る丸山

技術者と学生を関わらせるタイミングや関わり方の狙いについて語る丸山

河崎さん:
若い学生にどのタイミングでテクノロジーの話を伝えるべきか、丸山さんも悩まれたのではないでしょうか。

丸山:
そうですね。技術の話を先にしてしまうと「その先端技術を素敵に見せればよいですか?」と、技術ありきの予見になってしまいます。なのでその技術自体にどういう価値があるのかという部分を見据えて、技術の制約に縛られすぎず、視点をポンと飛躍させていくことを期待しました。

また、学生がほどよく忘れてくれるのがちょうど良かったですね。最初にインプットして、さんざん悩んで1回忘れて、最後に「おいおい、君達習ったでしょ」と言うのがちょうどいいのかな、という感じはしています。

河崎さん:
そういう感じがしましたし、非常に良かったですね。すごく自然に技術が生かされている感じになったなと思いました。

移動と余韻の捉え方

丸山:
自動運転でいま最も重要なアジェンダは安全性ですが、安全性以外の部分で自分が向き合ってみたい新しいテーマは見つかりましたか。

髙橋絢也:
シアターモビリティの提案は、「余韻」に注目していましたね。これまで「余韻ビジネス」という発想がなかったので、安全という前提の上で余韻というシステムをユーザーがリアルに体験できるためには、移動空間がどうならなければいけないのか、移動の仕方がどうあればいいのか、というところまで考える、いいきっかけになりました。

余韻を楽しんでいる間に気づけば家に帰っているという、移動というタスクをこなしながら余韻を大切にするっていうのはすごいですよね。そういう使い方があるんだなと分かりました。

丸山:
実は絢也さんとは以前の協創の森ウェビナーで乗り物酔いについて議論した記憶があります。今回学生の小林さんのアイデアで「余韻を楽しみながら帰る」と言われたときに「この車両のくつろぎ空間の中で、車酔いの問題はどうやって解消したらいいんだろうな」と思ったんですが、何か方法がありますか。

髙橋絢也:
流れる映像に対して自分の体の動きに違和感があると車酔いすると思うんですよね。今回のシアターモビリティはライブで盛り上がるようなタイミングで体が揺れると気になりませんが、映像がゆったりしている時に揺らされると酔ったりします。中身の映像と車の動きを一体化させるためにはどのコースを通ればいいとかいろいろ考えなければならないのですが、それが面白いですね。

画像: 「余韻」という考え方が、ベテランの研究者の思考の幅や深さを広げたと語る髙橋絢也

「余韻」という考え方が、ベテランの研究者の思考の幅や深さを広げたと語る髙橋絢也

そう考えると別に最短ルートで早く帰ればいいというわけでもなく、余韻を楽しみながらいい感じで帰るのに適したコースがあるはずで、そこまで考えると非常に深いなと思いました。

丸山:
多分それは学生本人も気がついてないですよね。僕も今のコメントに驚きました。
確かに「余韻」という言葉を技術の目線から見たらいくらでも考えられますね。先生はどう思いましたか。

河崎さん:
ちょっと予想外の展開になりましたね。コースと体の揺れと中で映っている映像を全部AIでシンクロさせるということですよね。

「移動」を考えた時に、「目的地へ最短時間で移動する移動」と、「過程を楽しむ移動」とがありますが、今回は両方入っていました。車酔いせずに気持ちの良い余韻を楽しみ、本人にとって一番いい時間軸で帰るとか、体調に合わせて余韻を楽しむ時間をコントロールするとか、まだまだ余白があるなと感じました。

画像: Visionary Thinking展で学生たちの作品の紹介をする河崎さん

Visionary Thinking展で学生たちの作品の紹介をする河崎さん

丸山:
そうですね。いままでの移動と違い、余韻というものを提供価値のゴールにしたときに、いかに景色を楽しめるようにするか、いかに最短で帰るか、という2つは関係ない話になっているんですよね。

ライブの後の余韻を楽しむために、景色を提供してるわけじゃないですよね。一方、最短で帰ることは余韻にとって関係ない。そういう風に考えたことはなかったですね。

河崎さん:
ライブのお話で思い出しましたが、シアターモビリティを客員教授の落合陽一先生に講評して頂いた際に、確か日本では地方でのドームツアーをやりたくても、移動整理ができなくてドームツアーが行えない問題があるとお話をされていました。そのあたりにも関係してくるかなと思いましたね。

丸山:
なるほど。確かにまだまだ議論していくと深まりそうですね。

高橋暁史:
いまの余韻の話は日立のビジネスにもかなり関わってくるし、結構大きなエコシステムになるのではないかなと感じました。

文脈依存性の高さを自動運転に生かす

高橋暁史:
余韻の話をもう少し続けると、揺れの感じ方は人によっても全然違うので、本当に心地よい余韻として感じてもらおうとすると、完全にパーソナライズされた車両制御になるはずなんです。そうすると、1回乗った時に、その人の適性などを見ておく必要があります。車内カメラでもいいですし、スマートウォッチでもいいです。これらから相当精緻な情報が取れますから。

この人はこういうカーブのこういう揺れは苦手だな、ここまではOKだなという情報をクラウドに上げておいて、次に乗った時に、その人がより快適に感じるような車両制御に変える。この発想は、テクノロジーの観点でいうと非常にチャンスがあると感じました。まさに日立のLumadaがめざしているお客さまとともにデジタルデータを活用しながら成長するモデルはそれで、お客さまの情報から学習して次のサービスにつなげるということなんです。

画像: テクノロジーの観点から余韻を捉え、提案を実現させるための具体的な技術を描き語る高橋暁史

テクノロジーの観点から余韻を捉え、提案を実現させるための具体的な技術を描き語る高橋暁史

丸山:
余韻はパーソナルであるということですよね。別の見方をすると、どんな余韻にも実はビフォーがあって、強いイベントの後の余韻と、ちょっとほっこりするぐらいの軽いことがあった後の余韻とは違いますし、非常に文脈依存性が高いですね。

河崎さん:
どうやってその都度取得してフィードバックしていくかは難しいですね。

髙橋絢也:
人によって全部違うので、そうそう同じ余韻にならないんですよね。とても文脈依存性が高いと思います。

丸山:
インホイールモーターで4つのタイヤがそれぞれ違うフィードバックを返すことが可能なら、乗り心地の調整の自由度は格段に広がるんですね。

高橋暁史:
そうですね。この間、別の講演会でシアターモビリティをプレゼンテーションに使わせていただいた時に、音響制作会社の方が聞いていて「これはもう一大ビジネスになる」「車内サウンディングだ」と。いま、あたかも映画館のようなシアター感を出せる車内音響プログラムを開発しているそうなのですが、それをインホイールモーターでも「ぜひ使わせてくれ」と言われました。

そうなると、迫力ある車内スクリーンが必要になるので液晶メーカーも入ってくるでしょうし、簡単に清掃できるように交換用の座席カバーも必要になり、座席の内装メーカーさんも関わってきます。

丸山:
なるほど、個人が所有する乗用車ではなく、大きいイベントがあった後に乗るサービス車両として考えると、鉄道と同じようなことが起こってくるわけですね。自動運転として考えても、ある方が望んだコンディションがどこかに保存されて、それがまた誰か違う人のところで再生されるといったことが起こるわけですよね。どういう風に自動運転に生かしていくのでしょうか。

髙橋絢也:
おそらく最初はトライアンドエラーですね。60点行かないぐらいの状態で、その人がどう反応するかを見ていきます。ただそこで20点とかだと2度と乗ってくれなくなるので、まずは「次も乗ってもいいかな」と人が許容できるレベルまでにする、というところだと思います。次に乗ったときに、前回より良くなっていて「また乗りたい」と思ったり、だんだん乗ることが癖になるようになってきたりすると、ビジネスとしてはだいぶ成立するのかなと思います。

画像: 学生の提案からビジネスとしての実現可能性まで話は展開した

学生の提案からビジネスとしての実現可能性まで話は展開した

若い人たちの、新たなモビリティの捉え方

丸山:
もう一つはモジュール型モビリティですね。望遠鏡を積んで、真ん中がコアモジュールみたいになっていて、下の駆動系は取り替えられて、上のハウジングはユーザーのDIYでできてしまうという大胆な提案ですが、どう思われましたか。

髙橋絢也:
いまの人は車を“一つのもの”として見てないんだな、と感じましたね。シェアリングをするときに自分のいるこの空間は大事だけれど、それ以外は動くためのものだから別にどうでもいい、という発想だと思うんです。昔はエンジンやブレーキまで結構こだわりがありましたが。

モジュール型モビリティは完全に車じゃないですよね。移動するためのプライベートな部分は大事だから自分で作りたい、でも移動するための手段は何だっていい。ただし安全を担保してもらえないといけないから信頼性のあるフレームを作り、そこは付け替えるようにする。日立のブレーキを使っていようが、どこのブレーキだろうが関係ない。モビリティの捉え方が違うんだなという印象を持ちました。

丸山:
その観点で言うと、いま、コロナ禍である種の社会的な実証実験が行われているような気がします。最近、軽トラを安く買ってきて後ろを自分で改造する人がいたり、車メーカーからも室内空間のカスタマイズのやりやすさに配慮したものがたくさん出てきていますし、若い人の気持ちがそういうものに行ってるのかな、と思います。これはモジュール型モビリティを発表したラトールさんがずっとこだわり続けていたことで、自分が関与できないものが許せない世代ですよね。何でも手を入れて自分らしくしていいという感覚に合ってきてるのかなと思いました。

高橋暁史:
物の移動でいうと、コンテナはトレーラーや列車の貨車で運んでいるので、移動する台車を変えているという意味ではモジュール型モビリティも同じ発想ですよね。ただ今回の提案が異なるのは「人が移動する」というところです。ああいう発想はなかったので新鮮でした。ただ、たぶん付け替えの手間なんかが結構あるんですよね、コンテナもそうなんですけど。その辺がテクノロジーでどうにかできないかなっていう観点で見ていました。

次回も、河崎さんと髙橋絢也、高橋暁史、丸山幸伸が、プロジェクトを研究者の視点で振り返り、総括していきます。デザインと技術を編み込む仕掛けがプロジェクトでどう生きたのか、どこに課題があるのか。見えてきたものや感じたことを率直に語っていただきます。

画像1: [Vol.4]学生に技術をインプットした狙いと研究者の視点│金沢美術工芸大学・河崎圭吾さんと振り返るVisionary Thinking「これからの移動2035」

河崎 圭吾
金沢美術工芸大学 デザイン科 製品デザイン専攻 教授

金沢美術工芸大学卒業。 NEC / NEC USA ,inc. 勤務。渡米中は研究員として Whipsaw Inc. に勤務。 シリコンバレーの動向調査や 北米をターゲットにした 商品開発に従事。2010 年より現職。毎年六本木 AXIS ギャラリーにて展示発表。「 IoT のつくり方」(2017)「これからのエンターテイメント」(2018-2019)「Visionary thinking」(2020-2022)受賞歴:「Roku Soundbridge Radio」CES Innovations ‘06 IF 賞。「Weather report」 IDEA 金賞。 「Plasma-X」 Gマーク金賞。 「SX−4」 Gマーク大賞。 「Voice Point」 IF 賞 NY 近代美術館パーマネントコレクション選定。 その他国内外の受賞歴多数。

画像2: [Vol.4]学生に技術をインプットした狙いと研究者の視点│金沢美術工芸大学・河崎圭吾さんと振り返るVisionary Thinking「これからの移動2035」

高橋 暁史
研究開発グループ サステナビリティ研究統括本部
電動化イノベーションセンタ モビリティドライブ研究部長(Department Manager)

2004年日立製作所に入社後,モーターを主としたパワーエレクトロニクスの研究開発に従事。2010年にドイツ・ダルムシュタット工科大学にて博士号を取得し、2013-16年には核融合の国際プロジェクトITERに参画。2021年より現職。

画像3: [Vol.4]学生に技術をインプットした狙いと研究者の視点│金沢美術工芸大学・河崎圭吾さんと振り返るVisionary Thinking「これからの移動2035」

髙橋 絢也
研究開発グループ サステナビリティ研究統括本部
制御・ロボティクスイノベーションセンタ 自動運転研究部長(Department Manager)

2004年日立製作所に入社後,自動車の走行制御に関する研究に従事。2011-14年に日立ヨーロッパ(ドイツ)にて運転支援システムを開発し,帰国後,自動運転に向けた走行制御技術に携わる。2019年から鉄道,建機含めたモビリティの自動・自律化に関する研究開発を推進している。

画像4: [Vol.4]学生に技術をインプットした狙いと研究者の視点│金沢美術工芸大学・河崎圭吾さんと振り返るVisionary Thinking「これからの移動2035」

丸山 幸伸
研究開発グループ デジタルサービス研究統括本部
社会イノベーション協創センタ 主管デザイン長(Head of Design)
日立製作所に入社後、プロダクトデザインを担当。2001年に日立ヒューマンインタラクションラボ(HHIL)、2010年にビジョンデザイン研究の分野を立ち上げ、2016年に英国オフィス Experience Design Lab.ラボ長。帰国後はロボット・AI、デジタルシティのサービスデザインを経て、日立グローバルライフソリューションズに出向しビジョン駆動型商品開発戦略の導入をリード。デザイン方法論開発、人財教育にも従事。2020年より現職。立教大学大学院ビジネスデザイン研究科客員教授。

[Vol.1]個人が強い意志を持って未来を切り開くために
[Vol.2]デザイナーの関わりで学生がどう成長したか
[Vol.3]学生の展示に見るプロジェクトの成果と意義
[Vol.4]学生に技術をインプットした狙いと研究者の視点
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