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日常の生活や出来事から得られる、いま、この時代でしか得られない感覚や発想。それら「社会を切り取る視点」を、研究開発グループのメンバーのインタビューから見つけるコンテンツ、Nowism(ナウイズム)。今回登場するのは、情報・デジタルソリューション分野のサービス・UIUXデザインや、サービスデザイナーとして人の主体的・自発的な行動変容の促進と定着を支援する「行動変容デザイン」の研究を行っている佐々木真美さん。コロナ禍の自粛期間中には、それまで避けていた高速道路での運転に挑戦。運転支援機能を搭載した車で克服することができたそうです。(2020年11月収録)
画像1: 行動変容デザインを仕事にする母と、反抗期の子どもとの歯痒いすれ違い|Nowism 社会を切り取る視点の蓄積

佐々木 真美
研究開発グループ デジタルサービス研究統括本部
デザインセンタ ストラテジックデザイン部
リーダ主任デザイナー(Design Lead)
2003年入社。車載情報機器や携帯電話、IT 製品のUIUXデザインなどに携わったのち、行動変容デザイン領域に踏み込み、現在は主に情報・デジタルソリューション分野に関するサービスデザインおよび行動変容デザインの研究を推進。

子どもが中学生になり、反抗期真っ只中だという佐々木さん。行動変容デザインの研究者が直面する、我が子へのアプローチの難しさとは?

中学生の娘が今まさに反抗期で、身近にいる、一番行動変容を起こしたい相手に行動変容を促せないという歯痒さと日々戦っています。そもそも行動変容デザインのアプローチは、やる気があってもなかなか行動に移せない人の背中をそっとひと押しするものなので、反抗期で「とにかく構わないでほしい」という相手にはそれを活用できないんですよね。

先日も、せっかく高速道路を走れるようになったので山梨までドライブをしたのですが、「一緒にいこう!」と娘を誘ってもついてきてくれませんでした。私は娘とドライブをしながら、ここでしか話せないような女子トークで盛り上がりたいけど、娘は特にそれを望んでいないし、車を単なる移動手段としか思っていない。両者の目的が全然違うので、気持ちがすれ違ってしまうわけです。

加えて、親としての個人的な想いも重なってしまう。そんな一番身近な我が子だからこそ、行動変容を促すのはとても難しいと実感しています。

画像: 協創の森で共に働くワーキングメンバー。家では母として反抗期の娘に苦戦しつつも、会社ではメンバーを引っ張る主任デザイナーとして活躍している。

協創の森で共に働くワーキングメンバー。家では母として反抗期の娘に苦戦しつつも、会社ではメンバーを引っ張る主任デザイナーとして活躍している。

佐々木さんの趣味はストレス発散に動画を観ること。爽快感を求めて、佐々木さんがついつい観てしまう一風変わった動画のジャンルとは?

YouTubeを観ることにハマっていて、もちろん多くの方が観るような料理動画やペット動画も観るのですが、 最近よく観てしまうのが「耳かき」と「角栓パック」動画。

前者は「耳そうじサロン」が配信しているもので、胃カメラの画面みたいに、耳かきをされている耳の中だけが映っている動画です。耳の中の毛を小さいハサミで切っていくところから始まって、最終的にはツルツルの赤ちゃんの耳みたいになる。そのビフォーアフターがたまらなく気持ちいいんですよ。

もう一つが、鼻の毛穴パックをゆっくり剥がしていくところを、マイクロスコープカメラで拡大して撮っている動画。角栓がスポスポっと抜けていくところを観るとすごくスッキリするんです。
さらに、観れば観るほどより欲求を刺激する動画をオススメしてくれるので、ついついやめられなくなって、今や閲覧履歴は家族にも見せられないですね(笑)。

編集後記

行動変容のデザイン研究をリードする立場でありながら、お子さまの行動変容を促すためにご苦労されていることを同僚に告白するインタビューになってしまいましたね。“負けられない戦い”がいつか勝利に繋がることを祈っています。

コメントピックアップ

画像2: 行動変容デザインを仕事にする母と、反抗期の子どもとの歯痒いすれ違い|Nowism 社会を切り取る視点の蓄積

耳かきチャンネル、私も昔寝る前によく観ていました(笑)。新生児の耳みたいになっていくところを観ていると、心身ともに洗われますよね。

画像3: 行動変容デザインを仕事にする母と、反抗期の子どもとの歯痒いすれ違い|Nowism 社会を切り取る視点の蓄積

子育ての現実が浮き彫りに……。我が子には行動変容デザインは通用しなさそうですが、是非お子さんと和解する日がくることを祈っています!

画像4: 行動変容デザインを仕事にする母と、反抗期の子どもとの歯痒いすれ違い|Nowism 社会を切り取る視点の蓄積

てっきり車を使いこなして色々なところに出かけているのかと思っていたら、高速道路デビューだったんですね。おめでとう!!

Nowism 社会を切り取る視点の蓄積

日常の生活や出来事をとおして、いま、この時代でしか得られない感覚や発想に迫る、研究開発グループのメンバーインタビュー

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