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研究開発グループのメンバーが普段の生活で、どのようなことを考え・感じているのか、個々人の注目するモノやコト、それに対する価値観を覗き見るコンテンツ、Che・ke・la・bo(ちぇけらぼ)。今回は、無人運転の技術開発に取り組む長谷島範安さんが、自動運転に興味をもった意外なきっかけや、大学時代の研究室での学び、コロナ禍でハマったという筋トレについて語ります。
画像1: 面倒ぎらいでこだわり派。自動運転の研究者がめざす、「クルマと一緒のたのしい未来」|Che・ke・la・bo

長谷島 範安
研究開発グループ Digital Innovation R&D モビリティ&オートメーションイノベーションセンタ 自律制御研究部 研究員

2013年日立製作所入社。自動車の運転支援システムや自動運転システムの研究開発に従事。2015年~2016年では、自動駐車機能の製品化に向けて関連事業部と半同床での開発を経験。また、技術の横展開をめざし自律点検ロボットの研究開発にも従事。2025年からは、自動運転を使う側として都市との連携を実現すべく研究開発を推進中。

小学生時代にロボットを自作。幼い頃から変わらない興味

小学生の頃には、自由研究でロボットを作ってみたこともあるくらい、学生の頃からロボットや自律制御技術に興味をもっていました。大学時代には、8輪のEV(電気自動車)エリーカ(Eliica)の開発を手がけた清水浩教授のもとで、自動運転の研究をしていました。自動運転に興味をもったのは、大学時代、飲み会の後の帰宅が面倒だったからなんです(笑)。地方だと特に、駅から遠いところにも居酒屋があることも多く、車で行って帰りに代行運転を頼むか、バスやタクシーを使うか、どちらにしても面倒なんですよね。そんなときに自動運転なら楽に帰れるだろうな…と思ったことが、研究のモチベーションになりました。

もともと手を動かすことが好きで、サプライヤーとして新しい技術を創っていくことに魅力を感じて日立に入社しました。先輩や同級生の多くが自動車メーカーやITベンダーに就職していく中で、研究室の中ではけっこうマイナーな選択でしたね(笑)。

以来ずっと自動運転の研究をしていますが、車の運転自体は割と好きな方です。ただ、「ここは自動運転に任せられたらいいなあ」というシチュエーションもけっこうあるんですよね。たとえば高速道路の運転なんかは割と単調なので、正直、自分で運転をしたいとは思わないですね。

たまにレンタカーなどで運転支援システムを搭載しているものを借りると、ついつい意地悪したくなっちゃうときがあります(笑)。「こう動かしたらどうする?」みたいな感じで意図的にハンドルを動かすと、システム側もしっかり戻そうとしてくるので、「なるほど」とひとりで納得したり、シンプルにシステムとしての使い心地を楽しんだりと、知らず知らずのうちに、簡単な性能評価のようなことになっているかもしれません(もちろん規則や安全の範囲内ですよ)。

昨年の11月に日立市の産業祭で自動運転のデモを行いました。会場が体育館で、ごく短距離の走行だったのですが、子どもも大人も、皆さん喜んで見てくれるんですよね。その様子を見て、自動運転がこんなふうに地域に根差していけたらいいなと思いました。いまは、ただ単に自動運転が実現するということだけでなく、街がもっと楽しく便利になるための仕組みのひとつに自動運転があるような未来を思い描いているところです。

ハマったのは筋トレ&低温調理。「筋トレは子育てに役立つ!」

コロナ禍で在宅勤務が増えたのをきっかけに、筋トレにハマりました。もともと高校時代はテニスをやっていたのですが、テニスは一人だとできないですし、人に会わずにひとりでできる運動は?と考えて始めたのがきっかけです。
ベンチプレスとダンベルを買って、週3回1時間ずつ、時間に余裕のあるときは2時間ぐらいやっていました。始めのうちは、「運動不足を解消しなくては」という危機感からやっていたのですが、だんだんハマってきてしまって。YouTubeでおすすめに上がってくる動画を端からチェックして、ひたすらやっていました。

鍛えるべき部位にフォーカスして鍛えていくと、やっぱり見た目がだんだん変わっていくんですよね。変化が面白くて、筋トレだけでなく自然と食事も気をつけるようになりました。もともとやや少食なのですが、消費カロリーよりも摂取カロリーが多くないと筋肉がつかないので、食事量が増えました。タンパク質の多い鶏ムネ肉を食べるようになって、コストコで大量買いしたりもしましたね(笑)
YouTubeで検索すると、調理動画もいっぱい出てくるんですよ!低温調理した鶏肉に、自作のタレをかけて食べていました。リモートワーク中の昼食はほぼ鶏ムネ肉でしたね。いま思うとよく飽きなかったな…

低温調理にはハマりましたが、基本的に家事は面倒だと思うタイプ。特に洗濯!洗濯物をたたみながら「ここが自動化できたらな」と切実に思っています。干して、たたんで、棚にしまうところまでできる技術が開発できたらいいと思うんですよね。

画像: ハマった結果、自宅にできた筋トレブース

ハマった結果、自宅にできた筋トレブース

昨年子どもが生まれました。赤ちゃんは成長が早くて、見ていて本当に面白いです。それまでミルクだけ飲んでいたのがあっという間に固形物を食べ始めるようになるのも、不思議なものだと思います。

子どもがだんだん大きくなってきた今、役立っていると思うのはやはり筋トレです(笑)。寝かしつけるまでずっとひたすら抱っこだったりもするので……。筋トレでムキムキになっていた頃、妻からの反応などは特になかったのですが、少なくとも子育てには役立っているので良かったなと思います。

編集部より

画像2: 面倒ぎらいでこだわり派。自動運転の研究者がめざす、「クルマと一緒のたのしい未来」|Che・ke・la・bo

ハマった時はとことん沼に浸かって楽しんでいる長谷島さん。お子さんが成人したら、一緒に酒造巡りをして自動運転で帰宅できたら嬉しいと、研究者とお父さん、両方の展望も語ってくださいました。昨年末は茨城県日立駅前での実証実験がメディアにも報じられ話題に!夢の実現に向けて楽しみながら研究をされているのも印象的でした。【編集S記】 

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