額賀 信尾
研究開発グループ デジタルサービス研究統括本部
先端AIイノベーションセンタ データサイエンスラボラトリ
ラボラトリ長(Laboratory Manager)
中央研究所にて、AIやロボットの研究開発と事業化に従事。2015年からスマートシティやモビリティサービス分野のドメインエキスパートとして、AIを活用したソリューションの顧客協創をリード。2021年より現職となり、トップデータサイエンティストを集結したデータサイエンスラボラトリのラボ長としてLumada事業拡大の加速と研究開発の強化を図っている。
全国の郵便局を1局ずつ回り、貯金して刻印(ハンコ)をもらう「旅行貯金」を続けているという額賀さん。その情熱と、人生の野望とは?
全国には、直営の郵便局、簡易郵便局などさまざまな形態を合わせて24,000局くらいの郵便局があるんです。そこを1局ずつ回って、200円ずつ貯金をすることで郵便局名の入ったハンコを通帳に押してもらう「旅行貯金」を、かれこれ20年前からコツコツ続けています。神社やお寺を回って集める御朱印帳のようなものですね。郵便局は土日と17:00以降はやっていないので、普段行くのは難しく、毎年お盆と正月休み、日立製作所の創立記念休日(7/16)が勝負所です。極力自家用車を使わず、自転車や公共交通機関を使うというオリジナルルールを決めて各局を回っています。
現在、1,200局くらい回っていて、山手線の内側エリアは、ある1局を除いてすべて制覇しました。郵便局とひと言で言っても、1局ごとにすごく風情があるんですよ。やっぱり街の中核となるインフラ施設でもあるので、いろいろと地域のコミュニティの色が出ていて。ある郵便局は局長さんの気合が入っていたり、一方でビジネス感が強いところもあったりしておもしろいです。近所のあたりは行き尽くしてしまったので、これからは地方にも足を延ばしてみたいですね。全部で24,000局なので長い道のりですが、いつかすべてを回るのが人生の野望です。興味を持った方がいましたら、ぜひ一緒に回りましょう。
「旅行貯金」の旅から始まり、リモートワークスタート以降、さらにサイクリングにはまっているとのこと。実際に街を走って見つけた自転車の醍醐味とは?
リモートワークで規則正しい生活になってから、自転車を買いまして、土日はサイクリングに行ったりしています。おかげで痩せましたし、体力も落ちていません。これまで電車で移動していた場所も、駅で電車を待つ時間を省略できたりと、何かと自転車のほうが楽なので愛用しています。ちょっと回り道して、自分の家の近所や地域の様子を見られるのも自転車の旅の醍醐味ですね。
加えて、古い建物から新しい建物まで、サイクリング中にいろいろな建物を見て回るのが好きです。あと、大通りから一本外れたところにあるような裏路地のカフェなどもいいですよね。中野で民家を改造して造られた、素敵な雰囲気の古民家風のカフェを見つけました。そういった場所に行くと、時間を忘れて過ごすことができていいですね。
僕は、デジタル空間と実空間での距離感覚の違いを常に意識しているので、実際に発見した建物(実空間)に身を置くことで、見逃しがちな些細な変化やきざしを捉えたいと思っています。
編集後記
Mr.CSI(社会イノベーション協創センタ)のひとり、額賀さんをインタビューしました。以前から噂に聞いていた「旅行貯金」という珍しい趣味について、じっくり語っていただきました。額賀さんの穏やかさ溢れる人柄が仲間に愛される理由なんだと、インタビューを介して改めて認識しました。
コメントピックアップ
旅行通帳。破壊力抜群ですね。
こんな世界があるんですね~。知りませんでした。ランドマークタワー郵便局の印が、その名の通り押しが強めでいいですね。
ハンコって集まると自然に物語を語りだしますね。これはなかなかデジタルにならないクオリティ。