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日立製作所研究開発グループが実施するオンラインイベントシリーズ「協創の森ウェビナー」。第11回となる今回のテーマは「社会イノベーションとコミュニティ」。これまでお送りしてきた「問いから始めるイノベーション」のシリーズとは別に、タイムリーなトピックスを投げかけ議論する協創の森ウェビナーです。プログラム1では、「社会イノベーションとコミュニティとの関わり方」について、社会イノベーション協創センタ センタ長の谷崎正明が語ります。

プログラム1「社会イノベーションとコミュニティとの関わり方」
プログラム2「コミュニティ創生のためのデザイン」
プログラム3 「企業の立場でリアルなコミュニティに関わり始めて思うこと」

画像: 社会イノベーション協創センタ センタ長の谷崎正明は「社会イノベーションの実現には、社会を形成するさまざまなステークホルダーの知恵を結集しなければならない」と語る

社会イノベーション協創センタ センタ長の谷崎正明は「社会イノベーションの実現には、社会を形成するさまざまなステークホルダーの知恵を結集しなければならない」と語る

社会イノベーションの実現に向け、新たな協創スタイルへ

複雑で深刻化する社会課題の解決には、一社の力だけでは限界があります。社会イノベーションには、従来のプロダクトアウト的な発想から脱却し、社会を形成するさまざまなステークホルダーの知恵を結集する協創が不可欠です。

しかし、PoCを通したソリューションコンセプトや機能検証型のやり方だけでは限界があります。協創により導き出した新しい仕組みを、社会に実装していくための異なるアプローチが必要だと感じています。

「社会の仕組みが上手く動いていくためには何が必要なのか?」という問いから考えなおし、解くべき課題の設定、課題解決の新しい価値観や考え方を取り入れたアイディア、それらが地域の中でどう作用して、社会的な受容性や新たな価値に繋がるのか、探索的に見出していくアプローチが求められます。

この問題意識から、私たちは、コミュニティとの関わりを通した社会イノベーション創生につなげる新たな協創のスタイルに挑戦してきました。社会イノベーション創生につなげるためのコミュニティとの関わり方について、私たちが取り組む研究事例の紹介とともに、社外の有識者の知見を頂戴しながら、その価値と課題を紐解いていきたいと思います。

※ PoC(Proof of Concept)……概念実証という意味。新たな事業を始める前や商品開発の前に、実現の可能性があるかどうかや効果の有無を検証すること。

少子化問題に取り組む北海道大学COI-NEXT

私たちが取り組んでいる2つのアプローチをご紹介します。

画像: コミュニティとの関わり方について、日立研究開発グループが取り組んでいる2つのプログラム

コミュニティとの関わり方について、日立研究開発グループが取り組んでいる2つのプログラム

最初にご紹介する事例は、文部科学省の「革新的イノベーション創出プログラム」に採択された北海道大学COI(Center of Innovation)と、日立北大ラボとの連携プロジェクト「北海道大学COI-NEXT」です。約3年に渡る活動を通して地域との信頼関係を築きながら活動を進めてきました。

少子化はもっとも重要な社会課題の一つです。北海道大学COI-NEXTでは、「若者が、人生において自分の選択肢を増やすことができ、他者とともに、自分らしく幸せに生きる社会」の実現をめざし、大学、行政、企業が一体となって社会イノベーションに挑んでいます。

公共の概念から捉え直し、少子化の根本的な原因をみつめ、新しい地域の産業、住民と公衆のあり方、行政の役割をともにつくりだしていく試みについて、この後のセッションでご紹介します。

私たちのような研究部門が社会課題に正面から向き合い、解決の糸口を現場からみつけ、地域の活力と原動力を生かすコミュニティとの関わり方が見えてくることを期待しています。

※ COI(Center of Innovation)…科学技術振興機構が推進しているセンター・オブ・イノベーション(COI)プログラムのこと。文部科学省が2013年度に示した「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」のビジョンに基づき、10年後のめざすべき社会像を見据えた、チャレンジングな研究開発を支援するプログラム。

画像: 北海道大学COI-NEXTは、「若者が、人生において自分の選択肢を増やすことができ、他者とともに、自分らしく幸せに生きる社会」の形成をめざす

北海道大学COI-NEXTは、「若者が、人生において自分の選択肢を増やすことができ、他者とともに、自分らしく幸せに生きる社会」の形成をめざす

地域の人たちとともに。Future Living Lab

次にご紹介するのは、Future Living Lab(フューチャーリビングラボ)です。電気や鉄道、金融や医療など、地域で多くの人が利用する社会の仕組みは、将来に向けて新たに何を担うべきか。それを地域の人たちとともに考えるのが、Future Living Labの活動です。

これらの仕組みは、人々の生活を支えるものです。しかし、たとえば人に会わずに買い物ができるのは便利ではありますが、それが人々の幸せにつながっていくかどうかは慎重に考える必要がありそうです。そこで、社会の仕組みや利便性に加えて、どんなことを支えられれば人々の幸せにつながるのか。それを探索するために始めたのがこの活動です。そのために、地域の方との交流を通じて気づいたことを、ごく小さな仕組みとして体験できるような活動をしています。

神奈川県の三浦地域では、Future Living Labの活動を約3年にわたって実施しました。写真は、昨年、京浜急行電鉄さまや地域の方々と一緒につくった地図です。地域を訪れた方や住民の皆さんが「おすすめの過ごし方」を公共施設の壁にある地図に自由に書き込めます。これを三浦海岸駅前に3週間設置しました。

画像: 三浦海岸駅前のパブリックスペースには、谷崎らの予想を超える数の書き込みがあった

三浦海岸駅前のパブリックスペースには、谷崎らの予想を超える数の書き込みがあった

たくさんの書き込みから気づいたことは、地域へのポジティブな思いを駅前というパブリックスペースで共有することに、大事な意味がありそうだということです。

これらの事例を通して、コミュニティでの関係づくりに対する、適切な社会の仕組みのあり方が見つけられることを期待しています。

プログラム2では、「コミュニティ創生のためのデザイン」に関するパネルディスカッションの模様をお届けします。日建設計 石川貴之さん、科学技術振興機構「共創の場形成支援プログラム」を北海道大学で実践している、プロジェクトリーダーの吉野正則、当社研究開発グループ社会イノベーション協創センタ 主管デザイナーの柴田吉隆の3者が、それぞれの知見を元に語り合います。

画像: 社会イノベーション実現のための、新たな協創スタイルとは?│協創の森ウェビナー第11回 「社会イノベーションとコミュニティ 」プログラム1「社会イノベーションとコミュニティとの関わり方」

谷崎 正明
研究開発グループ デジタルサービス研究統括本部
社会イノベーション協創センタ センタ長

日立製作所に入社後、中央研究所にて空間情報処理技術の研究開発に従事。2006年からイリノイ大学シカゴ校にて客員研究員として、Computational Transportation Scienceの研究開発に参画。帰国後、2011年より情報・通信システム社公共システム事業部にて新事業企画に従事。2014年より研究開発グループ 横浜研究所 サービスイノベーション研究部部長を経て、2015年より東京社会イノベーション協創センタ サービスデザイン研究部部長として、顧客協創方法論を取り纏め、2016年より技術戦略室ストラテジースタッフに就任。その後2017年より社会イノベーション事業推進本部に異動し、社会・公共部、翌年コーポレートリレーション部部長として、Society5.0推進および新事業企画に従事。2019年からは研究開発グループ 中央研究所 企画室室長を経て、2021年4月より現職。

プログラム1「社会イノベーションとコミュニティとの関わり方」
プログラム2「コミュニティ創生のためのデザイン」
プログラム3 「企業の立場でリアルなコミュニティに関わり始めて思うこと」

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