[Vol.2] 桜の進化は何をもたらすか|イギリスの進化生態学者に聞く「生物多様性と文化」
気候変動が進み、平均気温の上昇が見られる中、生き物たちはどのように適応しているのでしょうか? たとえば、桜をはじめとする花の開花時期が早まっていることが、イギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドン(以下、ICL)の進化生態学者ウィル・ピアース博士の研究から裏付けられています。ピアース博士と研究開発グループの研究者が「生物多様性と文化」をテーマにディスカッションするシリーズのVol.2では、「進化論と生物多様性」に焦点をあてて議論します。生物の適応能力は生態系にどのような影響をもたらすのか、ダーウィンとウォレスの自然選択説から現代の研究まで、進化の観点から生態系の健全性を考えます。