[Vol.1] 土手の桜と湿地のビーバー|イギリスの進化生態学者に聞く「生物多様性と文化」
私たちの暮らしは多様な生き物たちに支えられ、その暮らしの中で豊かな文化が育まれてきました。しかし、産業の発展とともに自然の生態系(エコシステム)が損なわれ、生物の多様性が失われつつあります。その現状をどう捉えればいいでしょうか。今回は研究開発グループの研究者が、イギリスの名門インペリアル・カレッジ・ロンドン(以下、ICL)の進化生態学者ウィル・ピアース博士を訪ね、「生物多様性と文化」をテーマに議論します。Vol.1では、日本人の心の花である桜を例に、人の暮らしを守ってきた生態系サービスの意義を考えます。